夫と私

よくあるタイプの女オタクの私とサッカーが好きな夫の話

嫌な予感

まだ風邪がくすぶっており今日も会社を休んだ。痰を切る薬が効いているのか喉にずっと違和感があり咳が出て10回の咳につき1回くらい痰が出る。熱は下がったが地味な辛さだ。

ちょうど来月の今頃に自分の結婚式をする予定だが不安しかない。しかし招待状も出してしまったし段取りも大詰めという状況なので引き返せるはずもない。プレッシャーを不安と勘違いしているのかもしれない、そうであってほしい。

結婚式の準備というのはドレス選びから始まる。なぜなら結婚式に思い入れがあるのは新郎よりは新婦であり、新婦が一番大切にするものがドレスだからである(多分)。ドレスを変えるのは難しいが他のものをドレスに合わせて変更するのはそんなに難しいことではない。

私も通算5回ほどドレスを眺めに貸衣装店に出向いた。そのうち1.5回は夫のタキシードを見た。夫は私の地元の貸衣装店(1時間くらいはかかる)に毎度ついてきてくれた。

ドレスはとても美しい。どれもみな綺麗なのだ。赤いのも青いのも華やかで素晴らしい。見ているだけでいい気分になる。ただ自分が着ると面白い感じになってしまう。それだけならいいのだが、着ているうちにこれは若作りすぎないだろうか、キャラに合ってないと思われはしないだろうかと「自分の好み」以外の尺度が現れ始める。

貸衣装店の店員さん(とても親切)は、いつも私の気にいるものを着るのが一番ですと励ましてくれる。私もその言葉に励まされ、永遠に続くかと思われたドレス選びをなんとか終わらせることができた。最初は私に似合うものをどうにか見つけられたと満足していたが、最近それも怪しくなってきている。

というか、結婚式自体が自分には合っていない気がしてきたのだ。

もともと私は絶対結婚式は必要!という意見ではなく、夫が親族を招きたいという希望を受け入れるかたちで結婚式を開催することになった。だからといって私の親族を呼ばないわけにもいかないし、やるのなら友人には是非来てほしいという思いもあった。みんなご馳走を食べて良い気分になってくれるとは思うが、同時に、馬鹿にされたり笑われたりするのではないかという不安がある。

友人にそんな失礼な人はいない(と思う)が、家族にはあまり褒められたことがない(まあ私もそんなに褒めたりしない方だが)。特に母と妹に何を言われるだろうと思うと、結婚式はもうやめようと言ってしまいそうになるほどだ。

不細工、太っている、似合わない、お金の無駄遣い、わざわざ来る価値はない、時間がもったいない、など言われそうな文句はいくらでも思い浮かぶ。そうでなくとも不用意な発言で夫やその家族を嫌な気分にさせないだろうか、などと不安は尽きない。

私は彼女らに嫌われていると思っている。私への態度がぞんざいだからだ。夫は単に考えがないのと悪意があるのを勘違いするのは良くないというが、自分の家族に考えがないのと悪意があるのとどっちがマシかといえば悪意があるほうなのではないだろうか。単なる馬鹿だとしても私がそれを忖度してあげる理由もない。どちらにしろ今の状況は良くないのでそのうちやんわりと縁を切りたいと思っているが、そんな容易な話でもないだろう(また不安になっている)。

あとでこれを読んで、そんなことなかったなぁ私って馬鹿だなぁと思うために書いた。本当にそうなってほしいものだと切に思う。