夫と私

よくあるタイプの女オタクの私とサッカーが好きな夫の話

痛みのことばかり考えている

帯状疱疹になってしまった。先週の中頃から胸の下あたりが痒く、ただこれは乾燥のせいではないかと思ってちょっと掻いたりして放置していた。端的にいうとバストの下にあるので単純に見づらかったせいもある。

放置しているうち腫れ上がってというか、水脹れのようなものができていたが、ただ痒いだけだったので下着かなにかでかぶれたか?と思うのみで放置してしまった。ちょっと装飾的な下着をつけたことがあったためだと最初は思っていたのだが、それも別にここ数ヶ月使っていて異常が出たものではないし、よく見ると腫れているのではなく水脹れが密集したような状態になっていた。軽い集合体恐怖である私には見るのが辛い代物だった。私は食べ物のアレルギーも特にないので、全く原因がわからなかった。

「小さい水脹れ 密集」などの検索ワードで調べてみたところ、「帯状疱疹では?」ということに気づいた。その頃には痒みが痛みに変わっており、しかし痒みも残っており、という状態でこれは病院に行くしかない。休みが明けてさあ病院へ行くかとえっちらおっちら起き出すと、痛い!!

激痛なのである。なんとなく感じるところによると、水脹れのある皮膚表面が痛いというよりも、もっと深いところが痛い。肋骨あたりまで太い針を差し込まれているような、歯痛の場所を脇腹に移したような痛み方だった。何科にかかるのがよいかわからず前日に救急安心センターへ電話したところ、ひとまず皮膚科がよいと言われたので行きやすそうな皮膚科を調べて行った。病院のサイトによれば帯状疱疹も診るとのことだったので安心して行った。

「あー、帯状疱疹ですね!今日だけで7人目!」

患部を見せる前に、キビキビとした医師にそう言われた。一応水脹れを見せ、結構痛いと説明すると諸々の薬を出してくれるとのことだった。その日は午後から出社したが、痛みはなかなか引かず、定時退社して家で寝ていた。

翌日は痛みがひどいために在宅勤務にしたが、昼からはじっと座っているのも耐えられないほどの痛みになり、午後半休にした。次の日もその次の日も、痛み止めを飲んでいる間はかろうじて起きていられるが、2-3時間程度で切れて激痛に身悶えるという日々を過ごし、結局今週はずっと休んで寝てばかりいた。

なぜか体を起こしていると痛みがひどく、横になっているとまだマシなのである。起きて食事をとることも恐ろしくなり、一回は横になったままゼリー飲料で済ませてしまったほどだ。ここまで諸々の意欲が減退したのはワクチンの2回目を摂取して40度近い熱が出たときくらいだったので自分でも驚いた。結局その後お腹が空いてうどんを作ってもらったりしたのだが。

そういうわけでここ1週間ほど痛みのことばかり考えている。今日も病院に行って痛み止めを増やしてもらったが、これで痛みが和らいでくれるのだろうか。

 

14Cづいている

3連休を利用して福井に旅行した。自家用車で全ての工程を賄ったので結構疲れたが、楽しかった。

1日目は年縞博物館へ行った。夫が行きたがっていた施設で私はついていった格好だったが密度の高い展示で面白かった。雨の中だったが数組の来館者がいた。昼を併設のカフェで食べようとしたが、時間が遅く売り切れているメニューが多いとのことで諦め、SAで買った焼き鯖寿司を食べた。これもかなり美味しかった(私は鯖が好き)。

年代測定は13Cだと思っていたが14Cの間違いだった。多分研究室でNMRをやっている人がいたので間違って覚えたのだと思う。恥ずかしいが、人に通じにくい恥ずかしさだ。

夜はホテルに併設の居酒屋で食べて、外出せずに済んだのはよかったが、せっかくなら店を探して代行運転を頼めばよかったなと思った。

2日目は恐竜博物館へ。夫は「恐竜不動産」の看板を見て笑っていた。最近見ないほどの混雑だったが、これも充実した展示でとても楽しかった。子供がもちろん多かったが、大人だけのグループも結構いた気がする。過去の認識と今の認識を併記していたり、学術的にも本気度の高い展示に見えた。

自分が現生人類だから普段は認識していないが、人類だってたくさん種類がいたしそれ以外の動物もいろいろな種類がいて、本来の棲家から追い出される度に新しい機能を獲得し、あるいは他の生き物を追い出してきた歴史があるのだと思うと面白いしちょっと怖い。

私は子供の頃、物語を人間が書いているとは考えておらず、天から降ってきたもののように見なしている節があった。小学校の途中くらいで物語は人間が作っているものなのだという認識が確実になり、それなら自分が作ってもいいんだなと認識して小説を書き始めた。恐竜博物館を見た子供が恐竜の研究者になるといいなと思う。

帰りには海鮮丼を食べた。少し不気味なのと生臭いのでウニが苦手だったが、この日食べたウニは美味しかった。ウニの方が地球においての先輩にあたるのだ。

私の欲しいもの

髪をブリーチして金髪になった。知らなかったのだが黒髪は何回もブリーチしないと白っぽくはならない。結局3回やってようよう所望の色に近づいてきた。でも自分としてはもっと白くしたい気がしていて、しかしそれはそれとして次回の美容院までは色を変えて楽しんでみようと思い、アッシュシャンプーを買った。

SOMARCA(ソマルカ)|カラーシャンプー&カラーチャージ

同じメーカーのピンクシャンプーを買ったらアニメキャラみたいなピンク髪になって面白かったので、アッシュも染まりが良いのではと思ったのだった。

数回使って鏡を見て、確かにトーンは落ち着いたが、もしかしてこれが私の希望の髪色なのでは?という気がしてきた。つまり私は白い髪というよりは、黄みのない髪を求めていたのではないか?

自分で欲しているものが自分で把握できないことはよくある。先日、前々から欲しいと思っていたライダースジャケットを買った。数年間レディスを扱う店で探してみてはあまりピンときていなかったのが、気まぐれにメンズの小さいサイズを着たところこれじゃん!!と合点がいって買ったという経緯があった。

次からはブリーチはレタッチだけでいいのかもしれない。結構エコノミーな気づきを得た。

検査

先日トイレに行って用を足してお尻を拭いたら血が出ていた。便秘気味なのでたまにそういうことがあるのだが、その日は初めて血の塊を発見してしまった。小指の先ほどの小さなものだったが、確かに単なる出血ではなくて塊状だった。そのことを夫に話すと絶対に病院に行きなさいと言われ、消化器内科を探して行った。

「なんの病気なのか調べるには、内視鏡で観察するしかない」

とお医者さんは言った。ただ侵襲性が高いために嫌がる人も多いらしく、そのせいかお医者さんは検査をしたいのかしたくないのかあまりはっきりしない態度だった。

「じゃあ、様子見でもいいんでしょうか?」

と水を向けると、

「それはダメ。血が出たからにはなんらかの検査をしないと」

とのことだったので、別にお医者さんで尻を見られるくらいのことはなんともない(お医者さんだもの)ので、じゃあ検査してくださいと言った。じゃあ詳細を説明しますからと言われ、看護師さんから説明映像を見せられたり薬や前日に食べるための特殊な食事を受け取ったりした。

検査は①前日から食事制限をして消化のよいものだけを食べるようにする②当日の朝から下剤を飲んで腸の中を空っぽにする③病院に行って検査を受ける というプロセスで進むのだそうだ。全部が怖い。

いよいよ①の日となり、有休を取った(空腹状態で仕事をするのが嫌だった)私は昼まで寝てしまい落胆した。この日の朝がまだまともな食事ができる最後のチャンスだったのだった。仕方なく家を掃除したり洗濯したりし、昼食とされているものを食べた。

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おいしくはない。まずくもないが。ものすごく空腹だったのに食べる気にならず、昼食用にとなっていたゼリーは一個残してしまった。代わりに食べてもいいものとされていたプリンを食べた。美味しい。

夜になって、できれば遅めに食べたかったがどうしても我慢できず、7時ごろに夕食を食べた。煮込みハンバーグは美味しかったがおかゆは予想以上に柔らかく、柔らかい米が苦手な私にはつらい食べ物だった。卵は食べても良い(消化がいいから)というネット情報を信じ、卵と醤油をかけて食べた。

夜も朝も変わらず空腹で目覚める。ただ、朝になったら多少ましになったというか、多分脳が空腹に執着するのに飽きたんだと思う。②が始まるのである。

私はだいたい下剤が怖いのだ。社会人になりたての頃に便秘に悩まされて某便秘薬を飲んだところ効きすぎ、トイレから出て来られなくなってしまったことがあった。便秘薬であれなんだったら下剤だったらどうなってしまうんだよという恐れと、私に渡された下剤は2Lの水に溶かして飲めとのことで、私は水を飲むのが苦手なので薬が入っていない真水であってもそんなに飲める気がしないのも恐ろしかった。

モビプレップの飲み方 スタンダード(標準)法 | モビプレップ®配合内用剤 | 病気や治療の情報 | EAファーマ株式会社 患者さま・ご家族の皆さま

恐れながら下剤を飲む。まずい。これは間違いなくまずい。飲んだ端から吐き出しそうになってしまうが我慢する。冷たくして飲んだ方がいいかもしれないが、余計にお腹が降りそうで怖いからそのまま飲んだ。しばらくなんの変化もない。不安になったが、指示通り飲み続けるうちにしっかりと効き、しばらく下剤を飲み水を飲みトイレに行くのを繰り返した。この下剤の面白いところはあまりお腹が痛くならないところ。便意が起き、トイレに行く、それだけである。どういう仕組みなのかわからないが、とにかく便秘薬を飲んだ時のようにはならなくて安心した。

時間になったので病院へ行く。鎮静剤を打つので痛くないと言われていたが普通に痛い。検査を続けられないほどではないが、鎮静剤のせいか痛みを我慢することもできず、痛い痛いとうめきながら検査された。後で聞いたところによると子宮との癒着があるのではとのことだった。またお前か。

しかし大腸は見たところ健康そうで問題はないという。ただ、痔みたいですね〜とだけ言われた。確かに後でもらった写真を見ると白っぽい塊があり、朦朧とした頭でへぇこれが痔かと思う。痔って痛くないのもあるんだな。

「痛くなったり、血がものすごく出たりするようなら取った方がいいですね」

とお医者さんは言う。え、そうなんですか? 痔って絶対取るものではないのか。でも痛くなるかもしれない痔を抱えて生きるのも結構嫌だ。鎮静剤のせいでフラフラだったので何も言えなかったので次回聞こう……。

とにかく空腹だったのでスフレドリアとパンケーキをペロリと平らげてしまい、夕食が入らなくなるほどだった。とにかく自分は食いしん坊なんだということを思い知った。

サーキュレーターの頼もしさ

今住んでいるマンションには全ての部屋にエアコンを置いている。在宅勤務をしているときに部屋が寒いのが嫌なのでエアコンを使うのだが、それぞれが置いてある部屋しか温まらず、なんとなく不快だった。そこでインターネットでは有名なサーキュレーターなるものを導入することにしたのだった。

実は、以前にもサーキュレーターはあった。夫が一人暮らしの家で使っていたものだが、夫があまりにも掃除をサボったので埃まみれで、動かすと埃が舞うような気がして怖くて使えなかったのだった。じゃあ洗えばいいじゃないかと思ったが、分解できず洗うこともできない。

そこで泣く泣くそれは手放して、新しくサーキュレーターを買った。

CIRKILATOR(サーキレイター) FCV-180D / VCF-1180D|e-doshisha.com|株式会社ドウシシャ

早速設置して動かしたら、リビングのエアコンをつけているだけで、隣接している私と夫の個室まで十分温まった。大変頼もしい。また、空気がこもらないのでなんとなく気分もいい。加湿器の効きも多少範囲が広がった気がする。

書く生活

デイリーポータルZのイベントが大阪であったので行ってきた。

https://twitter.com/n_SHIKAKU/status/1502454769134501888#.:

私は古賀さんが好きなので、ぜひ会いたいと思い今日行くことにした。大阪駅からバスに乗り、その間は音楽を聴いていたがお店に入る前に外した。

古賀さんは他のお客さんとお話中だったので陳列されている本を読んだ。だいたい好きなものについて語っていて、そういう人の文章は力があって良いものだ。

少しして古賀さんはお手すきになったようなのでいろいろお話した。ストロープワッフルの店は私の通ってた大学の近所なんですと伝え、関西にみなさんでまたいらしてくださいと、何故か関西代表みたいなことを言ってしまったが本心である。

本を書い、サインを書いていただいて写真も撮った。楽しいイベントだった。

私は古賀さんの日記と安藤さん林さんの営業日報を買った。本当は日常こそが本当に楽しくて思い出なんだと思い知らされる。別によそいきを着てご馳走を食べたり、遊園地に行くことだけが思い出なのではないのだ。

色々な人が色々な本を書いている。私も学生の頃は書く人だったのに、なぜできなくなったのか、と考えを巡らせながら再びバスに乗って帰った。

店内ではときどき木魚が鳴っていた。なんというかデイリーのイベントだなという気分になった。

帰りに大丸で興奮のままに化粧品を買った。書く生活も装う生活も私は大好きだ。

手帳に迷わなくなった

手帳は中学生の頃から使っている。使い始めたきっかけは、中学生になって宿題の量や頻度が増えたのに、小学校の頃にあった「連絡帳」がなくなってしまったからだった。元々人並外れて忘れっぽいので、割とすぐに「これはやべぇ」と思って手帳を買ったような気がする。あと部活を始めたりして、自分で予定を管理する必要が増えたこともあったのだと思う。

当時から数えれば結構な数の手帳を使ってきたのだと思う。最初の頃は、ハードカバーでページの隅に切り取りがある(しおり紐がなくても今日のページをすぐに開くことができる)デザインの小型の手帳が気に入っていた記憶がある。中学生が持っているでかいボストンバッグには大小様々な教科書や文具、弁当箱が詰め込まれているので傷がつきにくいことが利点だったのだと思う。

大学生になってから最近まで「ほぼ日手帳」を愛用していたのは、「一日一ページ」が気に入っていたからだった。小説を書く趣味があったのでネタも最初はメモしていたが、そのうち小説にのめりこむようになっていってネタ帳を独立させた。社会人になってしばらくしてあの「今日の言葉」にいけすかないものが増えたと感じ、そういったものがない手帳を探して使っていたが、なんとなく「フォーマット」があると使いづらいような気がした。

そこで今年の途中からは「バレットジャーナル」風にロイヒトトゥルムを使っていて、これが自分にしっくりきた。平日のタイムスケジュールは基本会社PCで管理していてセキュリティ上全てを手帳に写せないのと、自分がタスクベースでないと仕事を管理できないタイプなので合っていたのだと思う。毎年これくらいの時期には次の手帳はどうしよう?という迷いがあったけど、全く迷わないくらい気に入った。

ところでバレットジャーナルって基本的に「手帳をちゃんと使えない」人向けにタスクベースで要ることだけ書いていこう!っていう物だと認識しているのだけどなんでセンス勝負手先の器用さ勝負になっているんでしょうね。そんな手帳ありかよ(不器用な人間の僻み)