夫と私

よくあるタイプの女オタクの私とサッカーが好きな夫の話

お菓子作りと自意識(過剰)

仕事をし休日になるが外に行ってはいけない。外出を控えるのが、自分のためにも周囲のためにもよいという。

しかし暇なので、時間がないとできない遊びを考えた結果、お菓子作りに行き着いた。ホットケーキミックスを使うような簡単なものを少し作ってみる。余談だがそのタイプのお菓子作りにはあまり時間がかからない。本末転倒だ。

お菓子作りとはすなわち計量、撹拌、焼成である。実験に似ている。手順通り進めれば、多少的外れなところがあるにはあるが、食べられるものが出来上がるので食べる。すべきことはすべてあらかじめ決まっているので、私はレシピまたは材料の一部として体を動かす。何も考えない。

お菓子作りとはお菓子の一部になることだったのか。お菓子を食べると本当に二者は一体になった。

お菓子作りは前々から興味があった。でもやってこなかったのはなぜか、と考えると、それはきっと自意識からだ。女性らしい趣味を持つのがどうしても恥ずかしかった時期があり、きっとそのときの名残なのだ。しかし自分で作ったお菓子は美味しい。多少レシピと違った感じになっている気もするが、美味しい。もっと早く試しておけばよかった。