夫と私

よくあるタイプの女オタクの私とサッカーが好きな夫の話

最近夫と家を買う話をしている。買うというか、買おうか?どうしようか?という話である。二人ともあるといいな、とは思うけれど、絶対買ってやるぞ!というような気概はない(と思う)。ただぼんやりと、買ってもいい、買える目算はある、というようなことを二人で話し合う。

私は今のところ自分の子供を欲してはいないが、何かあって一人くらい育てることになった場合に備えて部屋は3部屋あったほうがいいだろう、とか、ドラム式洗濯機がどっち開きでも楽に出し入れできるのがいい、とか、台所の吊り戸棚が頭を打たない高さになっていてほしい、とか。主に瑣末なことを共有しては、きゃっきゃと言い合っている。

住む場所は二人の仕事の都合上ごく狭い範囲に限られるし、間取りと築年数だけで選んでも、そこそこ買えそうな価格帯に落ち着いた。念の為ファイナンシャルプランナーに相談しようとは言っているが、多分ここから実際に買うまでに必要なのは勇気というか、思い切りというか、そういった部分だろう。

自分が(独力ではないが)家を買うというのは夢みたいな話だ。ばかみたいに貧しい期間もあったし、ばかなことばかりして遊んでいた時期もあった。けれどここにきて家である。価値観が変わったから家を買うのではなく、家を買うことにしたから価値観が変わったとでも言いたくなるような気分の変化がある。

気分はいい。とてもいい。

夫と一緒に住める家を二人で探し、二人でお金を払って手に入れることができる。自分の能力を確認しているみたいでいい気分だ。

もしかして家を買わないでもいいのでは、と思う程度には満足だが、しかし、まあ家計の相談くらいはしてみよう。