夫と私

よくあるタイプの女オタクの私とサッカーが好きな夫の話

ピル

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話が無駄に長くなりそうなので先に言いたいことを言っておくと、痛みがちょっとでもある人や服を汚すレベルの出血になるような人は病院に行きましょう。明日行きましょう。学校や仕事なんて休んじまえ(急に乱暴)。

薬がもらえることもあるし、それで楽になることもある。薬に対して拒否感を持つ必要はありません。風邪になって病院に行って薬もらったらちゃんと飲む人が大半だと思う(飲みたくない人は病院に行かないと思う)。あれと同じで必要なものなので、良いか悪いかは飲んでみてから判断しても悪くないんじゃないかな。

私と生理

生理がつらいのはみんな認めるところだと思う。どこも痛くならなかったり大して量がないとしても、自分の体から血が1週間くらい出続けるというのはそれだけで結構しんどい。体験したことがない人は小指の先に1cmくらいの切り傷という想定でいいから1週間えんえんと血が出続ける期間があり、それが毎月やってくるのが30年は続くと思ってもらいたい。普通に嫌だと思う。

「嫌」というのは「我慢できない」という意味ではない。小指の先に怪我をしたら我慢できないというわけではないけど嫌だ。普通の怪我ならしばらくすれば治るけど、生理は非常に長期間にわたって続くものなので、我慢し続けるわけにもいかない。

私は生理が始まったときから生理痛が非常に重かった。最初に生理が来た時には痛みで(恐怖もあったが)泣いたことを今でも覚えている。が、母も生理痛がひどい性質だったため「生理とはこういうものだから」と言われてきた。「痛み止めは慣れてしまうからあまり使うな」とも言われたが今考えると酷い。用法用量を守って短期間の使用であればそのようなことはないそうなので痛い時は痛み止めを飲もう。

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どのくらい酷かったのかというと、場合にもよるがひどいときには激痛で座っているのがやっとで、一度図工の時間に彫刻刀を使っていた時は、自分のあまりの集中力の低さに(このままではいずれ手元を誤って怪我をする……)と不安になってしまったほどだった。PMSはあまり酷くなかったと記憶しているが、生理=腹痛だったため、それを考えると憂鬱になった。しかしそれが健康な証拠であるし治しようはないと言われてしまう。

大学生の頃にはお腹と腰にカイロ、痛み止めは先行して服用、とできる範囲のことは全てやっていたがそれでもまともには活動できなかった。なんとか大学に行って講義に出席できる程度。夏と冬が酷く、特に夏は痛みと暑さで変な汗をかきながらトイレで苦しむ惨めな生活。そう、体調不良と向き合い続けるのは惨めな気分になる。女性になんて生まれなければよかったと、思ってしまう。

ピルを飲み始めたきっかけと飲み始めてからの経過 

そんなこんなで色々大変だったが就職して社会人になった。製造業の会社なので新入社員は工場実習があり、夜勤も担当することがあった。そういう生活の中で生理周期が崩れ(元々かなり正確なほうではあったと思う)、夜中に唐突に生理になったりしたら悲惨!!と焦ってインターネットを検索した。

生理痛や生理周期で悩む人はピルと呼ばれる薬を飲めば改善する可能性がある。

案外あっさりと解決方法が見つかった。近所(自転車で30分くらいかかるけど)にピルを処方してくれる病院があることもわかった。速攻向かい、ピルをもらって帰ってきた。そのときの病院では内診されたかどうか覚えていないが、これまで引越しなどで数回病院を変わった経験から言うと内診する病院もあればしない病院もある。ただどっかで受けた内診で「子宮内膜症」と言われたことがあるので、内診してもらったほうが色々はっきりしやすいということはあるんだと思う。あと「生理はこういうもの」じゃねえじゃねえか嘘つき、わたしゃ病気だよ、薬が必要な病気だったんだよと母に詰め寄りたくなった。工場実習中で帰る暇がなかったのが(母にとって)よかったと思う(冗談です)。

実際に飲むと、最初の周期だけは吐きそうな感じがあったが、それでも生理痛より100倍はマシだった。我慢できる吐き気だった。そして次の周期からは薬による吐き気は全くなくなった。そして問題の生理はすごく良くなりました。ほぼ痛みがないしひどい時でも薬を飲めば問題なく普段通りの生活ができる。出血量が少なくなり、夜でもいわゆる「少ない日の昼用」一本で問題なく過ごせる。複数種類の生理用品を在庫調整しながら使う必要がなくなったのも地味にストレス解消だった。

太るとか太らないとかはよくわからないけれど、今継続服用しながら問題なくダイエットできています、個人差もあるでしょうがそんなもんです。

なんでこんなことを書いたのか

周囲の人に知ってもらったり、配慮してもらうのもいいけれど、それで痛みが治まったり出血量が少なくなったりするわけではない。その辺を解決するために動けるのは自分だけだし、「生理はそういうもの」として放置しているだけでは、自分の生活を損なうだけでなく、私の母のように周囲の女性の生活を損なうきっかけづくりに加担してしまう可能性もある。ピルでよくならない人や体に合わない人もいるのだろうけど、それすら病院に行かないとわからないし、よくならないから放置で良いわけがない。とにかく病院に行き、いろんな方法を試してほしいと言いたい。あなたの生理が大変なのはあなたのせいではないけれど、問題を解決したり軽くしたりできるのはあなただけなんです。

ピルを飲み始めてから、男性はこういう人生を生きているんだなあと思うと、純粋にとても羨ましい。特に勉強や部活動を頑張りたい学生時代に、月に1週間も体調不良で集中できなかったり身体活動を制限されたりするのはとても辛いことだと思うし、誰にも体験してほしくない。多分これからこの分野に対する理解はどんどん進むだろうし、みんな自分に合った対処法を見つけ出していくのだろうけれど、私はそれが少しでもペースアップすれば良いと思っています。

割と支離滅裂になったけどこれで終わります。みんな病院行こうね。