夫と私

よくあるタイプの女オタクの私とサッカーが好きな夫の話

リモートワーク雑感

最近自分のPCを触っていなかったので、タイプするとすごく遅い。タイプ速度が早いのだけが特技と言ってもいいくらいなのに……。会社のPCばかり触っているからキーピッチの違いに順応できていない。

小説を書きたいからちゃんと自分のPCも使うようにしよう。

先日からリモートワークを始めているので雑感を記録しておく。

- 椅子がない

私の部屋には椅子がないので、床に座ってちゃぶ台のようなものにPCを置いて作業しなければならない。お尻が痛い。あと姿勢もあまり良くない。脚の置き場がわからず床でぐにゃぐにゃと動き回っているが休まる姿勢がない。

- モニターの小ささが気になる

普段はあまり気にしていない(と思っていた)のだが、モニターの小ささがやけに気になる。大きいモニターに繋いでことなきを得た。

- 室温や音楽を選べるだけでこんなにリラックスできるのか

自分の部屋なので好きなように温度を変えているし音楽を聴いている(TVはニュースだけにしている)。それだけでとても落ち着いて仕事ができる。普段の職場ではやたら大声で話す人や鼻をすする人がいて不快だとは思っていたが、それをなくすだけでこんなにリラックスできるとは。別に集中できるかというとそういうことでもないが(じゃあダメなのでは……)。

- 家事が捗る

休憩時間に洗濯物を畳んだり、ご飯を食べたらすぐに食器を洗ったりするので家事が溜まっていかない。地味だが非常に快適だ。

現状こんなところか。また思いついたら追記する。

お菓子作りと自意識(過剰)

仕事をし休日になるが外に行ってはいけない。外出を控えるのが、自分のためにも周囲のためにもよいという。

しかし暇なので、時間がないとできない遊びを考えた結果、お菓子作りに行き着いた。ホットケーキミックスを使うような簡単なものを少し作ってみる。余談だがそのタイプのお菓子作りにはあまり時間がかからない。本末転倒だ。

お菓子作りとはすなわち計量、撹拌、焼成である。実験に似ている。手順通り進めれば、多少的外れなところがあるにはあるが、食べられるものが出来上がるので食べる。すべきことはすべてあらかじめ決まっているので、私はレシピまたは材料の一部として体を動かす。何も考えない。

お菓子作りとはお菓子の一部になることだったのか。お菓子を食べると本当に二者は一体になった。

お菓子作りは前々から興味があった。でもやってこなかったのはなぜか、と考えると、それはきっと自意識からだ。女性らしい趣味を持つのがどうしても恥ずかしかった時期があり、きっとそのときの名残なのだ。しかし自分で作ったお菓子は美味しい。多少レシピと違った感じになっている気もするが、美味しい。もっと早く試しておけばよかった。

パン屋と大学

2週間に1回、食料品や消耗品を買うために少し遠いスーパーに行く。近くのイオンよりも全体的に価格が安い。

その近くに大きなパン屋さんがあり、いつも賑わっている。パンはとても美味しいし店員さんが明るくハキハキとしている。若い人もそうでもない人もいるが皆パンを売って楽しそうなせいか、私はこのパン屋さんに行くたびにこのお店でアルバイトがしたいなぁと思ってしまう。

今の仕事が嫌とかそういうことではなく、子供がケーキ屋さんになりたいとか言うのと同じ感じで私もパン屋さんで働いてみたいのだ。パンをテキパキと包んでお金を数える(カードが使えないのがこのパン屋の唯一の弱点と言っていい)とか、パンが焼けましたよと声掛けするとか、何故か楽しそうだと思ってしまう。

あとアルバイトをするとパンの割引もあるらしい。素敵なことだ。近くには大学もあり、私がここの学生だったらパン屋でアルバイトをしようと謎の決意をした。パン屋はだいたい朝が早いので講義の前に少しアルバイトできるだろう。割引でパンを買って講義の前に食べよう。そんなパラレルワールドの私がいたらいいなと思う。

急に名前がなくなった

家を買うことになった。家といっても(?)マンションの一室で、既に契約の主だった部分は済んでいる(多分)。

購入のためのローンの仮審査をすることになったのだが、その申込書類を提出してしまった後に、ふと気になる点を思い出したので、会社の昼休みに銀行に電話した。電話窓口の人は非常に丁寧に対応してくれて、申込の確認のため私と夫の名前を聞かれた。答えたところ、それ以降窓口の人はなぜか電話口にいる私に「○○(夫の名)様と奥様のローン申込は……」といった調子で話しかけ、私の名前は一切言わなくなってしまった。

別に話の意味はわかるからいいのだけれど、電話口にいる人は「奥様」のほうなんだから、名前くらい言ったって損するもんでもないだろうと思ってちょっとムカついた。何かそういうルールでもあるのだろうかと思うほど徹底した隠しっぷりで、自分の名前が何か禁忌にでも触れたのかと思うほどだった。

引き続き丁寧な口調で細々したことを説明したり、いろいろと話してくれたのだが、早く電話を切りたくて仕方なかった。人によって考え方があるとは思うが、個人的には敬語を正しく使うとか適したプランを案内するとかよりも、まず名前を間違えずに呼ぶことがもてなしとしては重要なのではないかと思う。この人は私のことは別に大事な客だとは思っていないんだろうなと考えてしまった。

ローンの内容自体は問題ないのでその銀行で申し込むとは思うが、この窓口係の人と話すことが今後ないといいなとは思った。

敬語の起源

先日中学時代の部活動の顧問のことを書いて、思い出したエピソードがあるので記録しておく。最近は忘れるのが怖くてなんでも書いておきたい。特に昔のことはいつ忘れてもおかしくない。

 本当に人数の少ない部だったが、私が3年生になるころには1年生のころの2倍くらいに人数が増えていた。各パートに新入生が配置された頃だったか、顧問が人を集めて次のような話をしてくれた。

これまでは人数が少なかったし、部員それぞれが親しかったのであまり言葉遣いとか規律について厳しい指導はしてこなかったが、人数が増えてくると親しさでカバーできる部分が少なくなって、その分敬語のように形式でカバーしなければならないことが増える。敬語は後輩から先輩に使うものだが、先輩が後輩に対して常日頃の気遣いや指導をしていれば、自然と後輩が敬意を持つようになり、それが言葉に現れる。だから敬語を使わないとか、部内の規律が守られないのであれば、守らない後輩が悪いのではなく、守らせるような手本が見せられない、敬意を抱かせる指導ができない先輩が悪いのだから、まずは先輩であるあなた方から態度を変えていきなさい。

今の自分の視点から言葉を補った部分が多いが概ねこのような内容だったと記憶している。中学生の私は難しいな、そんなことできるだろうかという感想を抱いた覚えがあるが、今となってはどんな組織や関係でもそうだろうと思う。若い人がルールを守らなかったり、失礼な態度をとるのは、相手が無礼な人間だからではなく自分がそれに値する人間と思われていないからではないか、という考えを常に持っていたい。

聞けばよかった

中学高校と吹奏楽部に入っていた。中学はそんなに強い部でもなく、人数も少なかったが、音楽の先生が指導をしてくれていた。「あいさつは普通の大きさの声で普通にしなさい」「長時間練習をしても集中できなければ効果は上がらないから短時間にする」といったことを言われた覚えがある。いわゆる文化系運動部と言われる雰囲気ではなかった。少し神経質なところもあったが、基本的には穏やかで、優しさを押し付けてこないドライな雰囲気が結構好きだった。

その先生のおかげで高校に入っても吹奏楽を続けようと考え、入部したが、高校の部活動の指導は結構変わっていた(それが普通の部活動なのかもしれないが)ので、最初面食らった覚えがある。

初めての休日練習の際、朝は9時集合と言われたのでちゃんと9時に学校に到着するようにしたら、先輩から「9時に合奏が始められるようにしてという意味」だと注意されてしまった(つまり、30分くらい前には到着してウォームアップをしておけということ)。じゃあそう言ってくれればそうしたのにと思い釈然としない気分だったが、怒る瞬発力がなかった(今もない)ので黙って従った。次年度以降、自分に後輩ができた際にはちゃんと「集合時間と言われた時間の30分くらい前に来た方がいい」と伝えるようにした。なんでその程度のことを言ってもらえなかったのか、今でも理解に苦しむ。

そして、そういう風に生徒に(過剰に)時間を守らせるくせに、顧問はいつまでも練習を切り上げないのだ。例えば17時終了と予告されていても平気で1時間とかオーバーする。まだ高校生なので親が心配するかもしれないし、第一私は時間を守ってもらえないのが嫌いなので非常に不満だった。ただ、私以外の人はそれで困っているようにも怒っているようにも見えなかったので、反対に私が怒られることになったら嫌だなと思ってこれも言えずじまいだった。

そんな調子で、子供のころは「言ったら怒られるかもしれない」「言ってもどうせ無駄だから」と考えて意見を言わないことが多かった。今となっては、相手の態度を変えさせるところまでは行かなくとも、理由くらい聞けばよかったと強く思う。聞けば多少納得できる部分もあったかもしれないし、やっぱり納得できないから辞めるという選択もできたかもしれない。

質問をするのは相手のことを知りたいからであって、質問を諦めるのはコミュニケーションに対する諦め、相手に対する諦めという感じがする。自分の立場が弱いと感じていたこともあるが、何を言っても無駄だからというのは相手を馬鹿にしている面もあると今となっては思う。

最初から怒るのではなくて、単に気になったのだけど……という感じで聞けば普通に答えてくれたかもしれないのに、もったいないことをした。

伝言

会社に行ったらロッカーに制服が2組入っていた。どちらかが持って帰るほう(先週着ていたほう)だ。携帯のメモに「袋に入っているほうを持って帰る」とあったので、間違えずに持って帰れた。先週の自分よくやったぞと言いたい。それを言うならちゃんと持って帰ればよかったのだが、どうしても荷物が増えるのが嫌な日だったのだった。そのことはメモなしでも思い出せた。

2組の制服の管理というと簡単なことのようだが、たまに洗濯をサボって2組一気に洗わないといけなくなったりする。夏の間長袖の上着を片付けておいたつもりが紛失したこともあった。自分が何を失敗するのか予測して先回りすることで、失敗していないように見せることもできる(のか?)。大人になった気がする。