夫と私

よくあるタイプの女オタクの私とサッカーが好きな夫の話

急に名前がなくなった

家を買うことになった。家といっても(?)マンションの一室で、既に契約の主だった部分は済んでいる(多分)。

購入のためのローンの仮審査をすることになったのだが、その申込書類を提出してしまった後に、ふと気になる点を思い出したので、会社の昼休みに銀行に電話した。電話窓口の人は非常に丁寧に対応してくれて、申込の確認のため私と夫の名前を聞かれた。答えたところ、それ以降窓口の人はなぜか電話口にいる私に「○○(夫の名)様と奥様のローン申込は……」といった調子で話しかけ、私の名前は一切言わなくなってしまった。

別に話の意味はわかるからいいのだけれど、電話口にいる人は「奥様」のほうなんだから、名前くらい言ったって損するもんでもないだろうと思ってちょっとムカついた。何かそういうルールでもあるのだろうかと思うほど徹底した隠しっぷりで、自分の名前が何か禁忌にでも触れたのかと思うほどだった。

引き続き丁寧な口調で細々したことを説明したり、いろいろと話してくれたのだが、早く電話を切りたくて仕方なかった。人によって考え方があるとは思うが、個人的には敬語を正しく使うとか適したプランを案内するとかよりも、まず名前を間違えずに呼ぶことがもてなしとしては重要なのではないかと思う。この人は私のことは別に大事な客だとは思っていないんだろうなと考えてしまった。

ローンの内容自体は問題ないのでその銀行で申し込むとは思うが、この窓口係の人と話すことが今後ないといいなとは思った。