夫と私

よくあるタイプの女オタクの私とサッカーが好きな夫の話

欲しいものを切り分けられると部分的にでも手に入れられる可能性が増します(?)

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多分これを書いた人はこの投稿を見ないだろうけれど、思うところが思いの外いっぱいあったので書いておこうと思う。多分変な時間に寝てしまったせいで変に興奮しているのだと思う。

追記まで読んで、私は彼のほうと近いタイプだなと思った。

私もいろいろあってこの増田さんの彼氏と同じように子供を望んでおらず、結婚というものに因習めいたものを感じていたので、結婚したくないと思っていた。そのことはずっと言っていたけれど、それでも彼氏(現在の夫、以下結婚の前後にかかわらず夫と表記します)は私と一緒にいてくれたし、ずっと一緒にいようと言ってくれていた。それが「私がいつか結婚したくなると思って」やっていたことなのかどうかは私にはわからないけれども。夫自身は、私と付き合う前から結婚したいと口にしていたので、少なくとも私のように全く望まないという状態ではなかったことは書き添えておく。

私が結婚を望んでいないということが明確になっている状況ではあったけれど、2年ほど前に同棲を始めた。住んでいる場所が少し遠いため毎週交互に家を訪問していたのだが、それが時間の無駄だろうというような経緯だったと認識している。あと当時は私の仕事が結構忙しく、(今考えると)精神をやられかけていたので、私は彼に助けを求めたかったし彼は私を心配してくれていたのではないかとも思う。

ここまで書いててこいつら結婚にあんまり執着ないな、と思った人もいるだろう(読者がいれば)。

多分、私も夫も、目先のことしか認識していなかったのだろうと思う。同棲したら結婚しなければとか、あんまり考えていなかった。ただ今ここにいるこの人と過ごす時間を長くしたい、そのためには一緒に住むのが一番早い、ということを優先していたのだと思う。要するに「結婚」と「一緒に生活すること」を切り離して考えられるといいのではないかと思った。

増田や増田の元彼が気にしている「結婚」「子供」「お金のやりくり」は、現実世界では切り離すことができる問題だ。私は基本うじうじ悩んでしまうことが多い性格だが、仕事をする中で「問題を切り分ける」ことを覚え、それを私生活でも積極的に使うようにしている。この問題がどうなると自分にとって一番いいのか?とか、要素のうちどれが優先度高くどれが低いのか?とか、紙に書いたりして整理してみると、自分がどのルートをすすめばいいのか(少なくとも自分の満足度が高い選択ができるか)、少しは明確になってくると思う。

増田の元彼の「結婚したくないけど一緒にいてほしい」は傲慢かもしれないが、増田の「私がいることで彼を生かそう」も傲慢だと思う。ブコメにも書いたけど、「もし生まれる前に戻れるのであれば生まれることを選ばない。静かに死にたい」が「わたしの存在は彼の存在理由にはならない」につながる理由がどうしてもわからなかった。私の勝手な想像だが、増田の元彼は「ともすれば生きていることの価値を感じられなくなりそうだけど、あなたがいるから人生の楽しい部分が発生しているし、ギリギリ死なないでいられる」みたいなことを言いたいのではないかと考えた。

「彼が少し楽しみをもって暮らし、静かに死んでいく」ことを叶えることが、増田にとってどのくらい価値があることか?を、少し時間を使って考えてみた方がいいのではないかと思う。 くどいかもしれないが「彼を幸せにすることがよいことかどうか」ではなく、「彼を幸せにすることが私の幸せになるかどうか」を考えてみてほしい。「他の人と結婚して子供がいる生活」や「他の人と結婚して子供がいない生活」についても、条件を分離できるかぎり細かく分離して組み合わせ、どの組み合わせが自分にとって最善、どの組み合わせが実現可能性が高い、などと区分していってほしい。彼以外の人と結婚しても子供ができない可能性も十分にあるので、その場合にはどうしたいか?も大切だと思う。個人的には「こういった条件が満足されているなら子供がいなくてもよい」や「子供が確実にできる人を探して結婚する」も個人の選択であって、別に悪いことではないと思う。こういうことを書くと冷血を思われるかもしれないが、感情と理性はバラバラのものではなく、互いを満足させられるように互いを活用すべきだ。

それで自分の欲しいものがはっきりしたら、ぼやかしたりせずちゃんと伝えた方がいいと思う。「友達に戻ろう」と言われて何ヶ月も連絡しないより、「もう会いたくない」といって会わないほうが、お互いのためにいい。相手の腹の中を探る必要がないし、相手がはっきり言ってくれれば自分もはっきり言えるようになるから、相手から本当の考えを聞き出せる可能性も高くなる。私は察する能力が低いくせになんとか察しようとしてしまう性格だが、夫は察しないし要求ははっきりしてくるタイプだ。夫のような表現をしたほうがお互いに利益になるということがわかってきて、私もだんだんはっきり言えるようになってきた。夫は言えば理解してくれるし協力してくれるので、言わないほうが私にとっては損になる。それが納得できてきて、やっと意見をはっきり言えるようになった。

あと、現実的には、2人とも仕事を継続するのであれば、一緒に生活したほうがお金はかからない。2人で生活しても水道代や電気代が2倍になったりはしないので。(私たちの場合はもともとが2人とも家賃の少なくて済むところに住んでいたのが、一緒に住もうとすると家賃の高いところにしか住めなかったのでトータルの費用は少し多くなっているかもしれない、私自身がちゃんと家計管理をしていなかったので確認できないけど)

私の話に戻すと、「夫は子供がいなくても私と結婚してよいと考えている」「私は夫と結婚して夫を守れるようになりたい」ということが自分で納得でき、私からプロポーズして結婚した。今後も問題を切り分け、はっきりした表現で共有し、自分の結婚を自分にとってよいものにしていきたいと思っている。