果物を食べる活動
夫はスイカが好きだそうだ。その割に食べているところを見ないと思ったが忘れていたらしい。一緒に住み始めて以来、夫は料理をする係なので私に食べさせるもののことばかり考えて自分が食べたいものを失念していたのかもしれない。
人は任務に熱中していると好きなものを買って食べることも忘れるのか。
今年は思い出したようにスイカを買い、食べた。私もお相伴するが一切れ程度で、夫は一度に3-4倍は食べる。思い出して良かった。来年も思い出したいと強く思った。
スイカのことが話題にしばしば登るようになり、私は果物ならリンゴや梨が好き、という話をした。余談だが私はいちごを甘いと思ったことはない。どれを食べても、ケーキの上に乗っている真っ赤ないちごでも甘くなく、酸っぱいと思う。味覚が偏っているのかもしれない。けれど酸っぱい食べ物として好きではある。
お盆明けに夫の家の法事に行き、お下がりで梨をいただいた。地元の特産らしく、その周辺に住む他の親族は梨かぁ……といったテンションの低いリアクションだった。私もあまり元気に主張するのもどうかと思って大人しくしていたが、夫が「妻が好きだからもっと貰いたい」と申告してくれ、4ついただくことになった。2人でデザートや朝食として美味しくいただいた。もっと欲しいと言えば良かった、と夫に話したら、そういうこと(状況的に)できないでしょと言われ、それもそうかと納得した。梨はとても美味しかった。同じものを買いたいけど、幾らくらいするものなのかちょっと怖くて聞けない。